【リウマチ性多発筋痛症の方のケース】

リウマチ性多発筋痛症とは、頸部、肩、腰部、大腿など四肢近位部の痛みやこわばりを生じる原因不明の炎症性疾患と西洋医学的な観点からは言われています。西洋医学の観点からみると、治療はステロイドで炎症を抑えることの一択になってしまいます。この方も、そう言われステロイドを内服していました。しかし、いつまで飲まないといけないの?これで良くなるの?という疑問をずっとお持ちでした。その中で私に相談しに来てくださいました。お話を伺い、診察していく中で、現在の症状は朝のこわばりのみであること、関節の変形は強くないことなどより、まずは半量に減量するとともに、同時に行ってほしい日常生活のポイントをアドバイスしました。1か月後再来いただき、症状を再度聴取、診察しましたが、関節の変形も進んでおらず、症状も増悪していなかったため、ステロイドをやめることができました。

【高血圧の方のケース】

降圧剤を2剤内服している方でした。1か月間毎日同じ時間に、血圧を測定し血圧手帳につけていただき、血圧の変動をみました。それと合わせて、その方の生活の中で取り入れやすい運動を一緒に模索しました。お話ししているうちに、その方は運動するならば20分以上しなければならないと思っていることが分かり、そのために続けられないという結果につながっていました。そのため、朝でも夕方でもご自身が好きなタイミングで15分散歩をしましょうと決めました。そうして1か月後、散歩も継続することができてた上、調子が良い時は朝夕2回散歩に行かれていました。高血圧のために始めた散歩でしたが、続けることで体重も2kg減少しており、ご本人も体調が良いと言われるほどでした。そこで、降圧剤を1剤減らしました。そこから再度1か月間、血圧手帳をつけていただきましたが、血圧が上がることなく経過しました。

※ ご紹介した事例は医療相談の効果効用を保証するものではありません。あくまで事例としてご参考いただきますようお願いいたします。